子どもの頃の話

子どものころ炭鉱があった②

5月は胸が痛くなるほど忙しかった。 いや、忙しくて胸が痛くなった。はあ。 そして6月も、なんとか解決しようと思う案件ばかりで、考えて、頭が痛くなっている。 気を休めるのにAmazonプライムで「孤独のグルメ」を流し見するくらいだった。 2度目のグレーテ…

本牧で死んだ子はカモメになったよ〜

今日、ひさびさに本牧方面を走った(チャリだけど)。本牧2丁目のバス停の手前で、赤いテントにGolden Cupの看板!そーだ、ここがゴールデンカップだったー!と一瞬のうちに通り過ぎたけど、その後。 頭の中で、流れる。ずっと流れ続ける。 長い〜髪の〜しょ…

1999年4月1日、東京の桜は満開だった。

夜9時を過ぎて中野ZEROを出ると、駅までの道は、顔に届きそうなところに満ち満ちた夜桜で、あの時なぜだろう、久しぶりに桜らしい桜を見たような気持ちになった。 通りの居酒屋で軽く食事して電車に乗ると、もう10時頃で、東京から乗り換えると、日曜遅くの…

虻田郡虻田町字月浦

たぶん小学校5年の頃、じいちゃん(祖父)は60ちょっと前だったと思うけど、急に採石会社の専務取締役になった。新しい仕事を始めたのだ。 じいちゃんは材木とか砂利とか、そんなことを仕事としてやっていて、時々現場が変わるとそこにしばらくはいるので、手…

子どものころ炭鉱があった①

子どものころ、町に炭鉱があった。石炭を運び出すために鉄道があって、石炭を載せた蒸気機関車と人を乗せるえんじ色のディーゼル車が走っていた。羽幌炭礦鉄道。9つある駅の名前を今でも順に諳んじることができる。駅の作りはいろいろで、曙光駅なんて、広い…

Pale Blue Eyesマンフレッド神父

リンガローンと口ずさんで、思い出す。 マンフレッド・フリードリッヒ神父の青い眼、金茶の髪、そしてくすみのないクリーム色の歯。 わたしが初めて見た外国人は、ドイツ人の若い神父だった。美しい白い邸宅の写真が教会の控え室に飾ってあって、それが故郷…